看護師という職業を選択して、今思うこと
私の職業は、看護師です。
約二十年前に、３２歳で看護師免許を取得しました。
看護師を目指すことになった経緯はありますが、重い話になるので書ける
時が来たら書こうと思います。
私は、高校卒業後、10年間社会人として働き、その後に看護学校に
入学しました。
その当時は、高校卒業後すぐに看護学校に入学する人が多く、20歳前後の
若い人達ががほとんどでした。
私のように社会人を経験してから看護学校に通う人は、ごくわずかで
珍しいくらいでした、
しかし、中には家庭を持ちながら看護学校に通う方もいらっしゃいました。
あれから約20年がたち、
今では、男女にかかわらず４０．５０代の看護学生を見かけることも
多くなりました。
看護師を目指そうと思いはじめた当時、私は独身で、家族に看護師に
なりたいと相談したら当然ながら反対されました。
会社勤めが約10年となり、
わりと仕事も順調で、周りの人間関係も良好、なんの不満も無く順風満帆な
毎日を過ごしていたのを家族も知っていたからだと思います。
私の意志は強かったので、反対されつつも看護学校に通いました。
准看護師学校から国家資格である看護師資格を取るまで、
4年間学校に通いました。
そして、念願の看護師免許を取得する事が出来ました。
あれから約20年が経ち、今でも看護師として働いています。
今、思えばその当時、周りの友達や同僚は結婚し子育てに奮闘中だったので、
自分一人が違う道を選び、浮いているようにさえも感じてました。
自分の選択が吉と出るのか不安もありました。
その当時からの友達と、最近会う事があり、その友達は「仕事を探しているけど、
年々歳を重ねて、資格もないし仕事選択の幅がない。
やっぱり資格があるのは強い、あの時、看護師になるって聞いて驚いたけど、あの決意は、良かった」と言ってくれました。
今の社会背景では、不況が続き、コロナ禍の影響もあって仕事を探すことが
大変な時代に看護師という資格があることで、社会的に需要があり、必要と
されることは私の生きがいにもなり、とても幸せなことだと思っています。
思いったた時に挑戦することが、その人にとってのベストなタイミングなので
自分のやりたいこと、なりたいものに挑戦すのは、遅いなんてないと思いました。
これまで色々と。いい事を書いてきましたが、もちろん山あり谷ありで苦労も
ありました。
看護師として働き始めた新人時代は、学校の勉強とは違い、毎日が初めてだらけ
のことで、限りない勉強、周りの先輩たちに指導を受けながら少しづつ成長し、
一人前になるには３.4年はかかりました。
ひたすら前進し、しがみついていた時代を思い出します。
あの時、頑張った自分があるから、１０年後２０年後の自分があります。
途中、何度も何度もつまづく事もありました、自分は看護師に向いてないと
思うこともありました。
人の、生命に関わる責任の重い仕事でかなりのプレッシャーもありますが、
人のプライバシーやプライベートなことに立ち入ることのある、
貴重な仕事だと思っています。
あの時から約20年たち、看護師になろうと思ったことに後悔は一つもありません。
これからも自分の看護を大切にし、多くの人に関わっていきたいと思います。
